2020年は在宅勤務も開始され、変化の激しい時代でしたよね。
2020年からUber Eats (ウーバーイーツ)の配達パートナー(配達員)を始めた方も多いのではないでしょうか?
そして、2021年3月にニュースでも話題に上がり、Uber Eats (ウーバーイーツ)で大がかりなシステム・報酬改正が起こったのはご存知の方も多いでしょう。
このシステム変更と報酬改正の結果、一言で言うと「他社デリバリーとの掛け持ちする人や副業の配達パートナー(配達員)にとって、より働きやすいサービスになった」と筆者は考えています。
本記事では、2021年5月10日以降導入された新報酬体系について現役のUber Eats (ウーバーイーツ)配達パートナー(配達員)が解説していきます。
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今回以下の3点について現役の配達員が解説していきます。
- Uber Eats (ウーバーイーツ)新報酬体系変更により変わったポイント
- システム仕様変更
- 新報酬体系の導入
- 2021年12月15日以降のさらなる改定ポイント
- Uber Eats (ウーバーイーツ)で稼働する上での注意点
Uber Eats (ウーバーイーツ) 新報酬体系による改定ポイント
Uber Eats (ウーバーイーツ) の新報酬体系導入により、下記2点の変更・改正がおこなわれました。
- 配達ドライバーアプリのシステム変更
- ピック先・ドロップ先の表示
- 配達予定時間・予定金額の表示
- 新報酬体系の導入
以下にそれぞれについて説明します。
1.配達ドライバーアプリのシステム変更
まずUber Eats のドライバーアプリの仕様変更について解説していきます。
システム変更前の状況も踏まえて説明していきますので、2021年5月以降にUber Eats 配達パートナー(配達員)を始めた方も参考にしてください。
ピック先・ドロップ先の表示
アプリのシステム変更1点目がピック先・ドロップ先の表示です。
ピック先(商品受け取り先の店舗名)とドロップ先(お届け先)が配達リクエスト受け取り時に表示されるようになりました。
事前に受取先とお届け先が表示されるようになり、副業配達パートナーは特に稼動しやすくなったでしょう。
以前のアプリの仕様は上の動画のように、受取先のみ地図上でピンで表示される形式でした。
残念ながら、ドロップ先(お届け先)が表示されなかったため、お届け先が自宅から反対方向で帰宅するのに時間がかかった人もいたでしょう。
新報酬体系のシステム変更後、先ほどの画像にある通り予め受取先のレストランも確認できます。
配達予定時間・予定金額の表示
「配達情報の事前提示および報酬体系」Uber ドライバー公式サイトより参照
先ほどの画像にもある通り、配達予定時間・予定金額も表示されるようになりました。
お届け先までの目安の距離も事前に表示されるようになったため、配達を希望しなければ拒否もしやすくなりました。
実際に、Uber Eats 側からもメールで周知されています。
2021年以降、徒歩配達も全国で試験的に導入されており、リクエストを拒否しやすくなる流れはさらに加速するでしょう。
2.新報酬体系の導入
アプリのシステム変更後、上の画像のような算出方法に変わりました。2020年度との大きな変更点は配達調整金額が導入されたことです。
さらに、1件あたりの配達報酬に配達時間が加えられたことでしょう。
新報酬体系の算出方法は大きく以下3点で構成されています。
- 基本金額
- 配達調整金額
- プロモーション(ブースト+ピーク料金)
以下に、順を追って説明します。
新報酬体系の算出方法1: 基本金額
2021年5月以前の報酬体系と比較して解説します。
旧報酬体系(東京エリア) | ||
受け取り料金 | 受け渡し料金 | 距離料金 |
105~125円 | 215~265円 | 約60円/km |
上記表のように受け取り料金・受け渡し料金・距離料金に明確なルールがありました。
しかし、今回の改定では、受け取り・受け渡し料金が基本金額に全てまとまりました。
新報酬体系の算出方法2: 配達調整金額
新たに追加された算出方法が配達調整金額というものです。
配達調整金額は次の要素で算出されます。
- 交通状況の混雑度合い
- 受け取り時の待ち時間の長さ
- 配達の需要と供給
以上3点をもとに算出されます。
新報酬体系の算出方法3: ピーク料金等のプロモーション
プロモーションはピーク料金・ブーストの2点です。
クエスト・インセンティブは含まれていません。
今回、配達調整金額導入により、注意点があります。
ブーストが基本金額(ベース料金)で計算されるようになりました。
1件あたりの配達報酬は配達調整金額が大半のため、ブースト・プロモーションは限定的になりました。
【さらなる改定!】新報酬体系2021年12月15日以降の改定ポイント
12月15日以降の新報酬体系の改定ポイントは以下3点です。
- 選択制の跨ぎクエストの廃止
- クエスト・インセンティブの減額
- 配達調整金額の増額
新報酬体系導入後、2021年12月15日に料金の算出方法に調整がありました。
算出方法調整にあわせて、クエスト・インセンティブのルール変更がありました。
ピーク時間外の場合、300円での配達が増えており、配達パートナーからのクレームが多数よせられていたというのが主な理由です。
1.選択制の跨ぎクエストの廃止
選択性の週跨ぎのクエストが廃止されました。
個々の稼働スタイルにあったクエストが自動的に割り振られるように変更されました。
このクエストも大きく3つに分類されているようです。
- ライト(土日のランチタイムのみの稼動等ライトな副業配達員)
- ヘビー向け(Uber Eats のみの副業配達パートナー・副業デリバリー配達パートナーガチ勢)
- ガチ勢向け(専業デリバリー配達員)
Uber Eats (ウーバーイーツ)を副業配達パートナーとして稼働中の方には朗報ではないでしょうか?
また、並行稼働している副業配達パートナーは稼働しやすくなっている人も多いでしょう。
上の画像のように、クエストのハードルが以前と比べて大きく下がっているのがわかるでしょう。
一方、以前の選択式の場合、下の画像のように最低でも15〜20回のクエストを選択しなければいけませんでした。
土日のみの副業配達パートナーでは、クエスト達成が難しかったため、クエストを選択していない人もいたでしょう。
2.クエスト・インセンティブの減額
クエストによる達成報酬が減額されました。
具体例をあげて説明します。
2020年の年末クエストと現在のクエストを比べてみましょう。
2020年は年末クエストが以下の投稿のように設定されていました。
12月15日の改定に伴い、年末年始のクエストも半額以下になっています。
さらに、達成期間が5日間→1週間に変更になりました。
クエストのハードルを下げて、インセンティブも減額しています。
徒歩配達も全国的に導入されているため、クエスト達成のハードルが大きく下がったことが理解できるでしょう。
3.配達調整金額の増額
最後に、配達調整金額の増額です。
クエスト・インセンティブが減額したことを踏まえ、配達調整金額が増額しました。
上記点を踏まえると、配達時間をもとに1件あたりの報酬を算出する頻度が高くなるでしょう。
Uber Eats (ウーバーイーツ) で稼働する上での注意点
毎年Uber Eats (ウーバーイーツ) ではシステムの変更が話題にあがります。
跨ぎクエストが選択性に変更された時期もクエスト達成報酬が下がったため、全体の報酬が下がったのではないかという不安が広まりました。
このようなことは今後も頻繁に起こるのでしょうか?
結論をお伝えすると、来年以降もどんどん改定されます。
私はタクシー配車アプリUber (ウーバー)をしばしば利用しています。
タクシーのドライバーに確認したところ、以下のような返答が返ってきました。
「Uber (ウーバー)はシステム変更・キャンペーン等事前告知なしで実施するため、我々は何もしようがない。」
タクシーアプリで起こっていることを考えると、今後も毎年改正が実施されるでしょう。
実は、Uber (ウーバー)の配車のシステムでUber Eats (ウーバーイーツ)に導入されているものもあれば、導入されていないものもあります。
Uber Eats (ウーバーイーツ) PROもUber PROという配車アプリのサービスをベースにリリースされています。
Uber Eats (ウーバーイーツ)は今後も毎年仕様変更があると理解した上で稼働するのがいいでしょう。
専業配達員等でUber Eats (ウーバーイーツ)だけでは、心配なら他と並行稼働するのかおすすめでしょう。
Uber Eats 一択でデリバリーを続けるのは不安がある場合、デリバリー並行稼働などを検討しましょう。
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まとめ
本記事では、以下の3つのポイントについて解説してきました。
- 2021年5月の新報酬体系導入における改定ポイント
- システム変更
- 新報酬体系における配達報酬の算出方法
- 2021年12月15日以降のさらなる改定ポイントと変更点
- Uber Eats (ウーバーイーツ)の稼働する上での注意点
最後にまとめとして、記事内容を踏まえて私の考えを記載します。
新報酬体系導入前、クエスト・インセンティブも達成報酬が高く、配達をより多くこなす必要がありました。
今後、Uber Eats (ウーバーイーツ)は早く配達しなければいけない状況を緩和していくと私は考えています。
なぜなら、毎年問題になる課題が交通事故の多発です。
そして、クエストのハードルが高いほど、時間効率よく配達をこなさなければいけなくなり、事故の危険はますます高まります。
そこで、今回のようにクエストのハードルを下げつつ、配達時間を考慮した報酬体系を導入することで、安全に稼働できる状況を推進していくでしょう。
さらにこの流れによって、他社デリバリーと掛け持ちする人や、副業配達パートナー(配達員)にとって、Uber Eats はより働きやすいサービスになっていくのではないでしょうか。
最近の出前館の攻勢や、foodpandaの日本撤退などの動きを見ると、年々増加するフードデリバリーサービスの利用者のニーズに応えるため、十分な数の配達パートナー(配達員)を確保することがデリバリー各社の生命線となっているようです。
一説によると、副業勢をどれだけ取り込めるかが勝負のカギになっているという見立てもあります。Uber Eats はそれを見越して、着々と報酬体系をアップデートしていっているのかもしれません。
業界のトレンドをリードするUber Eats の動向は、これからも要チェックですね!
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